靴クリームで革靴の色を変えてみました。
女性のための靴磨きを推奨している大阪府堺市のshu-shine923と申します。
今回は知人から預かった靴なのですが、結構よろしくない状態の靴です。
ほったらかしでケアも一切されていないとのことなので、どうしようかなとちょっと考えてしまいました。
お預かりした靴はNEWYORKER(ニューヨーカー)という35歳~45歳の紳士・夫人をターゲットとしたトラッドブランドです。
ネクタイを着用されている方でしたらご存じかもしれませんね。
色抜けしてキズもあちこちありますしカサカサの状態ということを画像からでも分かっていただけるのではないでしょうか。
まずは一気に写真を見てみましょう。
どうでしょうか。
結構きていますよね。
革靴全体を写した限りではそこまで酷くは見えませんが、1ヶ所ずつ見てみるとなかなかどうしてといった感じがしませんか。
つま先には擦りキズ、ヴァンプ(甲)の皺は乾燥により白くなっていますし、アッパーもひび割れを起こしているところもあります。
履き口の色抜けコバもザラザラ・・・
ですが、写真は撮っていないのですが靴の内側はどちらかというと綺麗な状態だったのが可笑しかったです。
ハイシャインまではいらないということでキャンペーンもありベーシックプランでのお磨きです。
ベーシックプランですと通常でしたら汚れを落として靴クリームで栄養補給となりますが、キャンペーン中ですのでソール(靴底)のケア、靴の内側のケア、コバのケアまでさせて頂きました。
「あれ?色変わってません?!」
そうです、おっしゃられる通りです。
色変わってます。
Beforeの靴の色はどちらかと言いますと茶色は茶色でもライトブラウン寄りす。
何種類かのクリーナー(ガムクリーナ等も)使って汚れを落とそうとしましたが、思っていた以上に汚れが残ってしまいました。
もっとガシガシ落とせば良いのかもしれませんが、革にダメージを与えてしまうと後のケアも大変になりますし、最悪は染め替えとなってしまします。
ライトブラウンだから汚れやキズが目立つのでしたら、とても安直な考えですが色を濃くすれば目立ちにくいということです。
ということで、知人の許可を得て色を変えました。
特別なテクニックなどいりませんから、染め変えるよりも気軽にできます。
ただ一度の靴クリーム塗布では色づきませんので何度か塗布してブラッシング、拭き上げの工程をしないといけません。
ちなみにこの靴ではコーヒー色で4回繰り返し、拭き上げにも気を遣いましたので色移りの心配がないように仕上げました。
ソールはハーフラバーでしたのでその部分を泡洗浄。
靴内は除菌抗菌、カビ予防。
コバに関してはツルツルのピカピカにしてしまうと靴の状態と釣り合わないのでペーパーを軽くかけコバインキで整えました。
知人とはいえお客様ですので手を抜くことなくしっかりと磨かせて頂きました。